東京湾の乗合船に便乗するスタイルのバチコンアジングにハマっています。
数よりもサイズをとギガアジを狙ったタックル、仕掛けにしています。
タックルはそれなりに満足いくグレードのものが手に入りました。
ギガアジとの遭遇率およびフッキング率もかなり上がりました。
しかし、ランディングしてキャッチできた数はフッキングした数の半数以下です。
バラシが多すぎせっかくのチャンスがもったいない。どうしたらよいのでしょう?
なぜバラすのか?
この記事ではこの疑問についてあれやこれやと仮説をたてて答えを導きたいと考えています。
ギガアジとは
そもそもギガアジとはについて簡単に説明します。
バチコン(ディープアジング含む)では、釣れるアジのサイズが豆アジ(10cm前後)、中型(20cm前後)、メガ(30cm以上40cm未満)、ギガ(40cm以上50cm未満)、場所によってはテラ(50cm以上50cm未満)になります。
金沢八景太田屋バチコン部ではギガサイズ以上のアジを狙っています。
釣り人の間では「ヨンマル」ということもあります。
豆アジ、中型アジ、メガアジ、ギガアジでそれぞれどのように違うのか?
サイズ以外の違う点についてもまとめてみました。
項目 | 豆アジ | 中型アジ | メガアジ | ギガアジ |
---|---|---|---|---|
サイズ | 5cm~15cm | 15cm~25cm | 30cm~40cm未満 | 40cm~50cm未満 |
重量 | 10g~50g | 50g~120g | 200g~500g | 500g~1kg弱 |
成長年数 | 1年 | 1年~3年 | 3年~5年 | 5年以上 |
カンヌキがけ | 非常に柔らかい すぐに破ける切れる | 非常に柔らかい すぐに破ける切れる | 非常に柔らかい すぐに破ける切れる | 非常に柔らかい すぐに破ける切れる |
上あごがけ | 硬さは普通 | それなりに硬い | 硬い | 非常に硬い |
調理方法 | なめろう 唐揚げ 南蛮漬け | なめろう 刺身 フライ 唐揚げ 南蛮漬け | なめろう 刺身 フライ 塩焼き | 刺身 塩焼き 蒲焼き |
事象の整理
1 | 2022.12.22 | 47cm | ダイワ エメラルダス MX イカメタル N63ULS-S ダイワ 18 レガリスLT2500S-XH ダイワ エメラルダスセンサー SSⅢ+ⅢSi 0.6号 150m ダイワ エメラルダス リーダー エクストリーム II 2.25号 12lb(0.248mm) issei 海太郎 レベリングヘッド 太軸金鈎 0.3g #8 504 UVスナイソメ | キャッチ |
2 | 2023.07.18 | リーダー破断 | ダイワ 月下美人 MX AJING BOAT 64L-S ダイワ 18 月下美人 MX LT2000S UVF PEデュラセンサー×8+Si² 5C 200m 0.4号 シーガー グランドマックスFX 1.5号 issei 海太郎 レベリングヘッド 太軸金鈎 0.3g #8 ダイワ アジングビームバチコンカスタムSTG | ラインブレイク |
3 | 2023.07.18 | 41cm | ダイワ エメラルダス MX イカメタル N63ULS-S ダイワ 18 レガリスLT2500S-XH YGK エックスブレイド アップグレードX8 ペンタグラム 200m 0.4号 シーガー グランドマックスFX 2.0号 issei 海太郎 レベリングヘッド 太軸金鈎 0.3g #8 | キャッチ |
4 | 2023.10.03 | 41cm | ダイワ エメラルダス MX イカメタル N63ULS-S ダイワ 18 月下美人 MX LT2000S UVF PEデュラセンサー×8+Si² 5C 200m 0.4号 シーガー グランドマックスFX 1.5号 issei 海太郎 レベリングヘッド 太軸金鈎 0.3g #8 | キャッチ |
5 | 2023.10.03 | 40cm 鈎伸び | ダイワ エメラルダス MX イカメタル N63ULS-S ダイワ 18 月下美人 MX LT2000S UVF PEデュラセンサー×8+Si² 5C 200m 0.4号 シーガー グランドマックスFX 1.5号 issei 海太郎 レベリングヘッド 太軸金鈎 0.3g #8 | キャッチ |
6 | 2024.06.11 | 途中外れ | ダイワ エメラルダス MX イカメタル N63ULS-S ダイワ エメラルダス RX LT2500-XH-DH ダイワ UVF エメラルダスデュラ センサー×8 LD+Si2 シーガー グランドマックスFX 2.0号 issei 海太郎 レベリングヘッド 太軸金鈎 0.3g #8 | バラシ |
7 | 2024.06.11 | 途中外れ | ダイワ エメラルダス MX イカメタル N63ULS-S ダイワ エメラルダス RX LT2500-XH-DH ダイワ UVF エメラルダスデュラ センサー×8 LD+Si2 シーガー グランドマックスFX 2.0号 issei 海太郎 レベリングヘッド 太軸金鈎 0.3g #8 | バラシ |
8 | 2024.06.11 | 41cm | ダイワ エメラルダス MX イカメタル N63ULS-S ダイワ エメラルダス RX LT2500-XH-DH ダイワ UVF エメラルダスデュラ センサー×8 LD+Si2 シーガー グランドマックスFX 2.0号 issei 海太郎 レベリングヘッド 太軸金鈎 0.3g #8 | キャッチ |
9 | 2024.08.13 | 39cm | ダイワ 24 月下美人 AIR AJING BOAT 69L-S ダイワ 24 ルビアス LT2000S-P ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si2 シーガー グランドマックスFX 2.0号 issei 海太郎 レベリングヘッド 太軸金鈎 0.3g #8 | キャッチ |
10 | 2024.08.13 | 途中外れ | ダイワ 24 月下美人 AIR AJING BOAT 69L-S ダイワ 24 ルビアス LT2000S-P ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si2 シーガー グランドマックスFX 2.0号 issei 海太郎 レベリングヘッド 太軸金鈎 0.3g #8 | バラシ |
11 | 2024.08.13 | 39cm | ダイワ 24 月下美人 AIR AJING BOAT 69L-S ダイワ 24 ルビアス LT2000S-P ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si2 シーガー グランドマックスFX 2.0号 issei 海太郎 レベリングヘッド 太軸金鈎 0.3g #8 | キャッチ |
12 | 2024.08.13 | 途中外れ 鈎曲がり | ダイワ 24 月下美人 AIR AJING BOAT 69L-S ダイワ 24 ルビアス LT2000S-P ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si2 シーガー グランドマックスFX 2.0号 issei 海太郎 レベリングヘッド 太軸金鈎 0.3g #8 | バラシ |
13 | 2024.08.13 | 41cm | ダイワ 24 月下美人 AIR AJING BOAT 69L-S ダイワ 24 ルビアス LT2000S-P ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si2 シーガー グランドマックスFX 2.0号 ジークラック ギガ鯵ジグヘッド 0.3g | キャッチ |
14 | 2024.08.13 | 途中外れ | ダイワ 24 月下美人 AIR AJING BOAT 69L-S ダイワ 24 ルビアス LT2000S-P ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si2 シーガー グランドマックスFX 2.0号 ジークラック ギガ鯵ジグヘッド 0.3g | バラシ |
15 | 2024.08.13 | 途中外れ | ダイワ 24 月下美人 AIR AJING BOAT 69L-S ダイワ 24 ルビアス LT2000S-P ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si2 シーガー グランドマックスFX 2.0号 ジークラック ギガ鯵ジグヘッド 0.3g | バラシ |
16 | 2024.10.15 | 途中外れ | ダイワ 24 月下美人 AIR AJING BOAT 69L-S ダイワ 24 ルビアス LT2000S-P ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si2 シーガー グランドマックスFX 2.0号 ダイワ バチコンジグヘッド 0.3g #8 太軸 | バラシ |
17 | 2024.10.15 | 途中外れ 鈎曲がり | ダイワ 24 月下美人 AIR AJING BOAT 69L-S ダイワ 24 ルビアス LT2000S-P ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si2 シーガー グランドマックスFX 2.0号 ダイワ バチコンジグヘッド 0.3g #8 太軸 | バラシ |
18 | 2024.10.15 | 41.5cm | ダイワ 24 月下美人 AIR AJING BOAT 69L-S ダイワ 24 ルビアス LT2000S-P ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si2 シーガー グランドマックスFX 2.0号 ジークラック ギガ鯵ジグヘッド 0.3g | キャッチ |
トータルでは、18回フッキングできて9回キャッチ成功、結果は50%の確率。
しかし、新タックルでは、10回フッキングできて4回キャッチ成功、結果は40%の確率。
- 新しいタックルにしてからギガアジ遭遇率が増加
- しかしバラシが増加
- 何度か鈎が曲がってしまった
- 高弾性ロッドのトップガイドの接着外れが発生(修理中)
- 最近キャッチできているのは40cm前後のみ
- バラシの多さの原因と対処
- サイズアップのためのタックル及び仕掛けの見直し検討
バラシの多さの原因と対処
何が原因でバラシが発生しているのか?
事象フックが外れる、フックが伸びる・折れる、身切れする
これらがバラシで実際に発生している事象です。
まずはこのバラシの原因から考えてみます。
バラシすなわち鈎から魚が離れてしまう原因は以下が考えられます。
- 鈎がきちんと魚に刺さっていない
-
- 深く刺さっていない
- アワセができていない
- フックポイントが尖っていない
- フック形状があっていない
- フックサイズがあっていない
- 身切れする
- フックが刺さる場所が良くない
- フックの軸が細すぎる
- フックの形状があっていない
- フックサイズがあっていない
鈎はフトコロまで深く刺さるとロッドからの力はラインやフックアイを通り鈎まで一直線に伝達します。
フトコロまで刺さった状態であれば鈎は抜けにくく、伸びたり折れたりしにくくなります。
フックが伸びたり折れたりするのはスプーン曲げの原理が働いてしまっているためです。 - 深く刺さっていない
- 鈎が刺さった後の一連の操作がよくない
-
- ラインテンションが一定でない
- ドラグ設定が適切でない
- ロッド操作が適切でない
- タックルバランスがあっていない
- ロッドが硬すぎる
- ロッドのパワー不足
- テクニック不足
- ロッド操作がよくない
- 体の使い方がよくない
タックルにあったドラグ設定、魚にあったドラグ設定がどのような状態をいうのか?
ドラグをきかせながら巻上げることができるくらいのドラグ設定が魚の反応に常に追随して一定のラインテンションを維持することが可能です。
さらに洗練された調整にはロッドの特性や人の体を使うテクニックが必要です。 - ラインテンションが一定でない
フックの先が数ミリだけ刺さった状態では魚が暴れて抵抗したときに、簡単に鈎が伸びてしまうまたは折れてしまう。
写真のジグヘッドは、どちらも太軸や平打ちタイプのフックですが、てこの原理によって簡単に伸びてしまっています。伸びている箇所に注力してもらうとどちらもシャンクとベントの間に力がかかって伸びているのがわかります。スパッとフトコロまで刺さり込まなずに力点と作用点の力がずっと均衡していって一番脆い場所がダメになったということかと思います。
状況に応じたジグヘッドの鈎の選択とフッキングテクニックが求められる
少しでも有利な状態に持っていく努力が必要
ジグヘッドの選択
まず、どのようなジグヘッドを選択すればよいのかを考えてみました。
ギガアジを釣り上げるのにベストなジグヘッドまたはジグヘッドフックは?
餌釣で使用されているアジ針、ムツ針について調べてみました。
- スプロートベンド
- ネムリ針
- 金バリ
- ヒネリ針もあり
スプロートベンドでハリが抜けにくく、ライトアジでよく使われるムツバリも基本的には同じでネムリがかなり入っています。ネムリでアジがハリを飲み込まないので手返しがよくなっています。
ジグヘッドの特徴
状況にあった適切なジグヘッドの鈎を選択するために、まずジグヘッドについて調べてみました。
ジグヘッドフックの各部の名称
まずジグヘッドの各部位の名称がわからないと正しく理解できません。
- フックアイ
-
ジグヘッドに装着されているフックの結び位置を指します。
- shank シャンク(針軸)
-
釣り針のアイからフトコロにかけての軸の部分を指します。ジグヘッドには、ロングシャンクやショートシャンクなど、シャンクの長さによって使い分けることがあります。
アジはリフト&フォールで誘うことが多いのでショートシャンク、メバルは後ろから追いかけてくるのでロングシャンクが好まれる。 - bend ベンド(型曲針型)
-
ハリの曲がった部分をベントといいます。
このベントの曲がり具合でハリの特性に変化をだせます。
曲がり具合でフトコロの深さや幅が変わります。
フトコロ幅が広いとかかりやすく見切れがしにくくなり、幅が狭いほど強度は高くなります。
このフトコロが深いほうがキープ力が高く粘り強い、浅いほどハリが外れやすくなります。
このベンドにはフトコロ幅のセンターに対して、フトコロ最深部がどちら側にあるかで3種類に分類されます。 - gape ゲイプ(ふところ)
-
ハリの先端の角度を表します。外向きをオープンゲイブ、内向きをクローズゲイブ、まっすぐをノーマルゲイブの3種類で区別します。この針先の角度がフトコロの幅や深さに影響します。ジグヘッドを選ぶ際にはオープンゲイブとノーマルゲイブ(クローズゲイブ含む)の2種類で考えて問題ありません。
- point フックポイント(針先)
-
フックポイントは釣りハリの先端部分です。フックポイントの形状や素材によって、針掛かりの効果やルアー本体や障害物への耐摩耗性などが異なります。フックポイントの尖り具合が重要です。こまめにチェックすることをおススメします。
- barb バーブ(生け戻し)
-
釣り針の先端にある逆向きにとがった突起です。カエシやモドシとも言われます。
突起がないものをbarbless point(生なし針先)といいます。
ジグヘッドのハリが魚の口に深く刺さる仕組み
テコの原理の応用
- 力点=フックアイで力が加わる点
- 支点= ヘッドでテコを支える点であり回転する点
- 作用点=フックポイントでテコにより力をはたらかしている点
ジグヘッドで魚の口にハリを深く刺すにはてこの原理が応用されています。
これはフッキングの瞬間の話です。
ファイト中にてこの原理が働く状況になると簡単にハリが伸びたり曲がったりしてしまいます。
フッキングでハリが深くささりフトコロまで達していればハリが伸びたり曲がったりは簡単ではありません。
しかし、近年のアジング用タックルは、軽量化とより高感度が追及され、高弾性ロッドの使用で力をめいいっぱいに掛けられずフックポイント(力点)に掛かるタックルからの力が小さくなっている。
より小さな力で大きな力を伝えるのはどうすればよいのか?
フッキングはかかりる場所と刺さりやすさが重要
より小さな力でフッキングさせるには、力が伝わりやすい場所、奥深くまで刺さりやすい鈎でフトコロまで刺してしまえばあとは、ファイト中の操作で対応可能であると考えられます。
フッキングは、魚の口にフックが刺ささる際に、フックがどれだけ深く刺さるかである。
かかる場所がわるいと奥までささらない、力がかからない、鈎が伸びる・折れるなど弊害がある。
掛ける場所も重要になる。
以下は刺さりやすい鈎を貫通力がよい鈎と表現することにします。
- 先が尖ってないよりは鋭く尖っているハリ
- カエシが有るよりはカエシが無いハリ
- 軸が太いよりは軸が細いハリ
- フッ素系特殊プレーティング加工を施したハリ
- ロングシャンク仕様でてこの原理がより働き貫通力増大
- 丸軸ラウンド形状でファイト中の身切れを防止
- 平打ち加工で貫通力アップと強度アップ
- ストレートの鉤先で優れた貫通力を発揮
針先が尖ったハリ
爪の表面に針先をあてた際に、滑るハリは先が尖っていません。
爪の表面に針先が引っ掛かるハリが先が尖っているハリです。
フックシャープナーは、針先を鋭く研ぐことができますが、コーティングなどを削るため一時的で応急的な処置でしかありません。
身切れしにくい鈎、食い込みやすい鈎
軸が細いハリ
- 細軸
魚が吸い込むときに違和感を与えにくく、抵抗が小さく刺さり込み易い。
強度がそれほどよくないので強引なやり取りをすると折れたり曲がったりしやすい。
身切れしやすい。- 太軸
強度が高く折れたり曲がりに強い。パワー勝負がやりやすい。
一方、魚が吸い込むときに違和感を与えやすく細軸に比べ力が必要になる。
太軸になるほど重くなるので吸い込みが悪くなるとも言えます。
軸が太いハリよりも細いハリの方が抵抗が少なく貫通させる力が少なくて済みますので、同じ力であれば細い軸のハリの方が貫通力が高いといえます。しかし、細い方が貫通力が優れているという理由だけで極端に細くすると、軸が折れたり曲がったりしてしまいます。強度とのバランスが重要です。
アジングで使用されているジグヘッドのハリの軸の線径は0.54mm前後です。
太軸といわれているハリの場合は、ハリの番数にもよりますが、0.6~0.8mmくらいです。
刺さりよく、身切れしにくい鈎
カエシが無いハリ
カエシはバーブ(生け戻し)と言われています。
これがあると、いったん貫通したハリがカエシがひっかかり抜けにくくなります。
このカエシは、リリースを前提にしている釣りでは魚体のダメージを考慮して使用しないケースが多いです。
また管理釣り場などではカエシがあるハリの使用を禁止している場所もあるので使用には注意が必要です。
繊維の服にカエシありのハリをひっかけた経験がある方ならわかりやすいと思います。
カエシはハリが抜けにくくするためのものですが、カエシより奥にハリがささらないとカエシの効果はありません。カエシがある分、針先は太くなるため、貫通させるための力がより必要になるため、先の2項目に関連して同じ力であればカエシが無い方が刺さりは良くなります。
カエシがないことをbarbless point (生なし針先)といいます。
また、カエシのサイズを小さくすることでハリ抜け防止効果と貫通力の調整をしているハリもあります。
刺さりが良い鈎
フッ素系加工のハリ
ハリの表面がつるつるで抵抗がなければ小さな力ですっぽりと刺さるので、滑りやすさが刺さりやすさにも影響します。ハリは金属でできていますのでその金属の表面を処理しなけえば空気に触れて防錆や防食性が低下し表面はざらざらになります。ほとんどの金属が何らかの表面処理を施しています。ハリの場合は、表面性能の向上として防錆性、摺動性のための加工がおこなわれます。この加工のもっともメジャーなのがフッ素系加工です。
メーカー名 | 名称 |
---|---|
土肥富 | PTFE(ポリテトラフルオロエチレン) |
がまかつ | ナノスムースコート |
ダイワ | SaqSas |
シマノ | フッ素フィニッシュ |
オーナーばり | マジックフッ素コート |
掛かりが良い鈎
軸の長さ
軸の長さで使用するワームのサイズを調整しアクションを変えたり、針先が口のどの辺に掛けるかをある程度コントロールできます。
- ショートシャンク(短軸)
軸の長さが短いのでハリの重さが軽く、短いワームでもアクションさせることができます。
軸が短いと針先との距離が短くなり針先角度が大きくなります。
針先角度が大きくなると貫通性能が低下してアワセの力をより必要とします。
その一方で魚の口に触れやすくなるのですっぽ抜けは激減します。- ロングシャンク(長軸)
軸の長さが長いのでハリの重さが重くなりますが、針先が口の奥の骨の硬い場所にかかりやすく、歯が鋭い魚の場合はラインが歯で噛み切られないように対策ができます。
軸が長いと針先との距離が長くなり針先角度が小さくなります。
針先角度が小さくなると貫通性能は向上しハリ先にアワセの力が伝達しやすくなるのでより魚の口元を貫通しやすくなります。
針先の角度
針先の角度で魚の口のどの箇所に掛けるかある程度コントロールできます。
- オープンゲイブ
針先が外側に開いた状態のハリです。
- クローズゲイブ
針先が内側に閉じている状態のハリです。ネムリとも言われます。
- ノーマルゲイブ
針先が外にも内にも向いていないまっすぐな状態のハリです。
オープンゲイブは、魚が吸い込んだあと吐き出すときに口に触れやすくすっぽ抜けが減ります。アジでは口奥にかかる確率は高くなりますが、ロッドのパワーが逃げやすく、かかりやすいということは障害物にもかかりやすくなるので根掛には注意が必要です。一般的なサイズのアジを釣り上げるには強度的にも問題はないのでオープンゲイブが人気です。クローズゲイブやノーマルゲイブは、魚が吸い込んだあと口の中で引っ掛かりにくく口元でかかりやすくなります。歯が鋭い魚の場合でもラインが噛まれにくい反面、フックが口元に掛からずすっぽ抜ける可能性があります。
外れにくい鈎とねばりがある鈎
ベンドの種類は3種類
ベンドはフトコロの最深部の位置により大別してリテイナーベンド、ラウンドベンド、スプロートベンドの3パターンがあります。
- リテイナーベンド
-
フトコロ最深部がフトコロ幅のセンターよりシャンク寄りにあるものがリテイナーベンド(RT)です。
- ラウンドベンド
フトコロ幅のセンターと最深部が同じ位置にあるものがラウンドベンド(RB)です。
- スプロートベンド
フトコロ最深部がフックポイント(ハリ先)寄りにあるものがスプロートベンド(SP)です。
魚が掛かり負荷が掛かったとき、よくたわんで粘るためハリが折れにくいのがスプロートベンド、逆にたわみが小さく折れやすいのがリテイナーベンドです。中間がラウンドベンドです。針先まで長く抜けにくいのがリテイナーベンドです。
伸びにくい折れにくい鈎
高強度フック
- 丸軸 regular
丸軸は通常の軸の形状です。
身切れしにくいなどのメリットもあります。- 平打 forged
軸を平打ちにすることで曲がりにくく強度を保持します。
軸全体を平打ちにする場合と必要な一部だけを平打ちにする場合とがあります。
魚の口のどの場所にフッキングするのか?
ジグヘッドのフックの特徴で刺さり具合が異なるのはわかりましたが、どのようにすればどこに刺さるのか?
もう少し整理したいと思います。
アジの誘いは大別すると以下の2通りです。
- リフト&フォール
-
リフト&フォールは、リフト中、フォール中にもあたりがありますが、一番多いのは喰いの間をおいたステイ中です。このときどの方向からワームを食うのかはその都度異なります。
- リトリーブ
-
リトリーブは、リールをただ巻上げる方法で巻上げの速度を速くしたり遅くしてあたりがある速度で巻上げるのがリトリーブの誘いです。このリトリーブの誘いではアジは追いかけて食うので後ろから食ってきます。一度でワームを口に入れられなくても二度三度にわけて口を使います。
バチコンアジングでの誘いは、リフト&フォールでもあれば船が移動するので超スローリトリーブでもあります。ロッドアクションで誘ってリアクションで食わせるなど様々で、アジがフックをくわえる瞬間の位置関係、どの方向からどれくらいの距離があるのかなどは無数に考えられるのでショートシャンクでオープンゲイブ、ロングシャンクでストレートゲイブのどちらが良いかはそれぞれの好みとスタイルで選べばよいと思います。
アジのサイズに合わせた鈎のサイズ
アジのサイズに対する鈎のサイズによっても、鈎がどこにどのように刺さるのかは異なります。
アジは群れで移動し同じ群れでは大きさはほぼ同じです。
エリアやレンジで別のアジの群れに出会えアジのサイズが変わる可能性があるので、釣れるアジのサイズ、釣りたいアジのサイズで鈎のサイズを選ぶとよいでしょう。
上の写真のようにアジといっても豆アジサイズから尺を超えギガアジサイズまで様々です。
これらを1種類のサイズの鈎で対応できればよいですが、口の大きさや骨の硬さや歯の有無などアジのサイズによって個体の状態は異なります。それよりもアジのサイズに合わせて鈎のサイズを使い分ける方が簡単です。
アジのサイズ | フックサイズ | 軸の線径 |
---|---|---|
豆アジ | #14,#12 | 0.4mm |
豆アジ~20cm以下 | #10 | 0.51mm |
20cm~30cm以下(中型アジ) | #10,#8 | 0.51mm |
30cm~40cm以下(尺アジ、メガアジ) | #8,#6 | 0.56mm以下 |
40cm~50cm以下(ギガアジ) | #8,#6,#4 | 0.60mm以上 |
50cm以上(テラアジ) | #6,#4 | 0.70mm以上 |
フックサイズは製造メーカーにより実際の大きさが異なる場合があります。
線径はあくまで目安で記載しています。使用するタックルやドラグ設定により結果は異なります。
ジグヘッドの分別
シャンクの長さでショートシャンクとロングシャンクの2通りに分けました。
明確な長さの定義というのはないようなので比較して相対的に短めのものをショートシャンク、長めのものをロングシャンクとしました。もちろん製品紹介で謳われていればそれを採用しています。目安は、1.5インチのワームが使えるジグヘッドまたはジグフックをショートシャンク、2インチ以上をロングシャンクとしました。
ジグヘッドの製品にくらべジグフックの製品はヘッドがついていないので一見ロングシャンクに見えますが、ヘッドで3~5mmくらい短くなるので#6で10mm以下のシャンク長をショートシャンクとしました。
上の図の❶はフックの長さ、❷はゲイブ幅、❸はフックアイの高さを表します。それぞれのジグヘッドおよびジグフックのサイズを測定しました。❸のサイズと❷のサイズの関係で口の中でフックが刺さるか刺さらないかがある程度わかります。すなわちそのジグフックが魚の口のどのあたりにフッキングする狙いであるかがわかります。
❸をわざと高くすることで口奥でフックがささりにくくし、口からヘッドがでる瞬間にフックポイントが口の硬い場所に突き刺さるようにできます。そのとき❶番の長さと魚のサイズでどの辺に突き刺さるかが決まることになります。
逆に❸を低くして❷のゲイブ幅を大きくすると口の中の奥の方でもかかりやすくなります。
- がまかつ 宵姫AJカスタム
- がまかつ 宵姫AJカスタムTGラウンドタイプ
- 34 ダイヤモンドヘッド
- 土肥富 レンジクロスフック ギガ
- ヤリエ No.637 アジメバガチヘッド
- issei 海太郎 レベリングヘッド太軸金鈎
- ダイワ 月下美人 SWライトジグヘッド鏃 SS パワーフック
- ダイワ 月下美人 バチコンジグヘッド
- ジークラック ギガ鯵ジグヘッド
- デコイ SV-58 アジキャロヘッド
- 土肥富 レンジシュートヘッド
ショートシャンク
喉奥フッキングでバラシを削減
飲ませ釣り
- 青物は頭からの捕食が高確率
- 呑み込めばフックが高確率でかかる
- フォールアクションに優位
おかっぱりのアジングではショートシャンク・オープンゲイブが定番です。
尺以下、ほとんどが中型サイズ以下のターゲットには有効でもギガサイズに通用するのか?
フックポイントの尖り具合、針先の角度、線径、材質などで適切なジグヘッドまたはジグフックであればギガアジに対応可能
- がまかつ 宵姫AJカスタム
-
フックサイズは4番のみ、ヘッドサイズは0.2g~3gまでの11種類です。
サイズ❶ サイズ❷ サイズ❸ 14.94mm 7.52mm 6.79mm 線径 0.61mm 軸 丸軸 material unknown hook point in barb micro bend RB coating Nano Alpha point sharp 鮎針をカスタマイズしてたAJカスタム。見た目はオープンゲイブですが完成された鮎針を使用しているので無理やりオープンゲイブにしたフックとはことなります。横アイで支点のズレが抑えられたジグヘッドになっています。老舗フックメーカーだけに信頼度アップ。ギガアジでの釣果を一度は試してみたいジグヘッドの1つ。
- がまかつ 宵姫AJカスタムTGラウンドタイプ #4
-
フックサイズは4番のみ、ヘッドサイズは0.4g~3gまでの9種類です。
サイズ❶ サイズ❷ サイズ❸ 15mm 7.3mm 6.70mm 線径 0.61mm 軸 丸軸 material unknown hook point in barb micro bend RB coating Nano Alpha point sharp AJカスタムのタングステンモデル。フックメーカーのジグヘッドだけに信頼度アップ。
0.4gからのラインナップです。 - 34 ダイヤモンドヘッド
-
フックサイズは、ストリームヘッドよりは大、ヘッドサイズは、0.4g~3.0gまで9種類。2.5gと3.0gが太軸仕様
サイズ❶ サイズ❷ サイズ❸ 17.97mm 7.4mm 6.44mm 線径 0.51mm 軸 丸軸 material 110Carbon hook point in barb micro bend RB coating NICKEL point sharp 硬めの材質で線径が細く飲ませようだと折れる可能性が懸念される。
ギガアジ狙いでわざわざこのフックを選択する必要はない。 - 土肥富 レンジクロスフック ギガ FC M
-
フックサイズは、Mサイズ(4番)のみ。ヘッドはなし。レンジクロスヘッドギガはヘッドは、1g~3gまで8種類。
コーティングはFC(フローリンコート)とKN(科学ニッケル)の2種類あり。KNは超薄メッキでビンビンの針先。サイズ❶ サイズ❷ サイズ❸ 16.29mm 7.87mm 5.76mm 線径 0.64mm 軸 平打ち material 80 Carbon hook point out barb micro bend RB coating FLUORINE point sharp 老舗国内のフックメーカー自信のギガアジ用に開発したジグヘッド用フック。ジグヘッドも販売されているがヘッドが1g以上のラインナップであるためバチコンでは好みのヘッドを用意してジグフックからの自作がおススメ。針先は他の製品に比べかなり尖っている。
ロングシャンク
- ヤリエ No.637 アジメバガチヘッド #6
-
フックサイズは6番のみ、フックカラーはブラックとゴールドの2色。
ヘッドサイズは、0.4g/0.7g/1.0gの3種類。ゴールドは0.4g/0.7gの2種類のみ。サイズ❶ サイズ❷ サイズ❸ 16.82mm 7.36mm 4.86mm 線径 0.70mm 軸 丸軸 material 100 Carbon hook point out barb micro bend SP coating Gold point sharp No.638 アジメバガチフック ゴールド #6
フックポイントが外向きに曲げてあるためフッキングが良い。
ワームをさすときに少しやりづらい。 - issei 海太郎 レベリングヘッド太軸金鈎 #8
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フックサイズは8番のみ、ヘッドサイズは、0.3g~2.5gまでの7種類。太軸仕様
サイズ❶ サイズ❷ サイズ❸ 17.02mm 6.8mm 5.05mm 線径 0.63mm 軸 平打ち material unknown hook point straight barb micro bend SP coating Gold point sharp もっとも使用頻度が高く、ギガアジとの遭遇が高いフック。
バラシの多さやフックが伸ばされていることもありギガアジクラスでの信頼度にやや不満。
それ以下のサイズでは全く問題はなし。 - ダイワ 月下美人 SWライトジグヘッド鏃 SS パワーフック #6
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フックサイズは、6番と4番。ヘッドサイズは0.3g~5gまで豊富。ヘッドカラーが2種類。
バチコン仕様が#6番、0.3g/0.5g/0.75g。2018年発売、在庫のみ販売で入手はほぼ不可。サイズ❶ サイズ❷ サイズ❸ 17.43mm 8.18mm 4.79mm 線径 0.80mm 軸 丸軸 material unknown hook point straight barb normal bend SP coating Saqsas point sharp 線径が太いので貫通させるにはタックルバランスが重要
バチコン用サイズは入手不可なので「月下美人 バチコンジグヘッド」がおススメ - ダイワ 月下美人 バチコンジグヘッド
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フックサイズは8番と6番、ヘッドサイズが、0.3gと0.5gの2種類のみ。太軸仕様あり。
サイズ❶ サイズ❷ サイズ❸ 17.26mm 7.14mm 5.11mm #8太軸 サイズ❶ サイズ❷ サイズ❸ 18.14mm 8.68mm 5.34mm #6太軸 線径 0.56mm(#6)
0.60mm(#8太軸)
0.66mm(#6太軸)軸 平打ち material unknown hook point straight barb normal bend SP coating Gold point sharp フックサイズ#8太軸はギガアジには線径が少し足りない印象。#6太軸がおススメ。
- ジークラック ギガ鯵ジグヘッド #4
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フックサイズは4番、ヘッドサイズは、0.3g/0.5g/0.7gの3種類のみ。太軸仕様のみ。
サイズ❶ サイズ❷ サイズ❸ 18.28mm 7.05mm 6.16mm 線径 0.70mm 軸 平打ち material unknown hook point in barb micro bend RB coating Gold point sharp ストレートゲイブでフックポイントにネムリがあり。フックアイが50度くらいに傾いているのが特徴。0.70mmの線径はタックルバランスとフッキングアクションに注意が必要。
- デコイ SV-58 アジキャロヘッド #6 #4
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フックサイズは6番と4番、ヘッドサイズは、0.3gと0.6gのみ。太軸仕様のみ。
サイズ❶ サイズ❷ サイズ❸ 18.19mm 7.18mm 5.44mm #6 サイズ❶ サイズ❷ サイズ❸ 20.94mm 7.18mm 5.73mm #4 線径 0.64mm(#6)
0.75mm(#4)軸 丸軸 material ジグ11ストロングワイヤー hook point straight barb micro bend RB coating W NICKEL point sharp フックサイズ#4は線径が太くパワーがありすぎる印象。#6がギガアジには丁度良いか。
金針ではないのがどう影響するか - 土肥富 レンジシュートヘッド サイズL
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フックサイズはSサイズとLサイズ、ヘッドサイズはSサイズが0.4g、Lサイズが0.5g。
サイズ❶ サイズ❷ サイズ❸ 18.33mm 7.79mm 5.04mm サイズL 線径 0.71mm 軸 平打ち material unknown hook point in barb micro bend RB coating FLUORINE point sharp フックポイントにはネムリがついてフロートなど遠投用のジグヘッドとして開発されたジグヘッド。
アジが少しでも長い時間フックを口に入れるのでアワセが遅れることが少ない。
ロングシャンクなのでゼロテンステイで潮の流れにワームを流して泳がせるアクションにはアジがかかりやすくちょうどよさそう。フックで購入すればMサイズ(線径0.64mm)とM+サイズ(線径0.71mm)がありす。 - アルカジックジャパン Ar.Hook ジャックアッパー ジグフック #6
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フックサイズは10番、8番、6番の3サイズ。
サイズ❶ サイズ❷ サイズ❸ 19.75mm 7.94mm 4.75mm #6 線径 0.54mm 軸 平打ち material unknown hook point in barb micro bend SP coating NSブラック point sharp アジ針を進化させファインワイヤーを採用したジグフック。フックポイントはネムリがついています。
- アルカジックジャパン Ar.Hook ジャックアッパー HWジグフック #7
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フックサイズは7番のみ。
サイズ❶ サイズ❷ サイズ❸ 21.89mm 9.33mm 6.05mm #7 線径 0.61mm 軸 平打ち material unknown hook point in barb micro bend SP coating NSブラック point sharp Ar.Hookジャックアッパージグフックのヘビーワイヤー(HW)仕様。アジ針を進化させたジグフック。
#7ですが、Ar.Hookジャックアッパージグフック#6より大きいです。
測定値について、測定には電子ノギスを使用しましたが測定誤差は±0.02mmで、サンプル数は1つで簡易的に測定していますので「そんなものか」程度にしてください。
フッキングテクニック
フッキングとは、魚がハリに食いついたときに魚の口にハリを掛ける動作です。
フッキングはアワセともいいますが、この動作を確実にすることでバラシは激減します。
ハリを貫通させる力が必要
ギガアジのようにサイズの大きな魚は頭蓋骨が発達し骨が硬く貫通させるためにはより大きな力が必要になります。ハリが口を貫くことができず先がちょっとささっただけではハリが伸びたり折れたり、硬い骨の上をすべって別の柔らかい部分にハリが刺さって身切れしたりして、結果バラシになります。
フックポイントが尖っている、フックの滑りが良い、フックの線径とタックルバランスが影響します。
ハリ先に大きな力をかけるにはバットを使う
今日のアジングロッドは穂先がやわらかいので針先に十分な力を掛けようとしてもロッドが吸収してしまって力がかからなかったり、穂先を使ってパワーで掛けようとすると高弾性ロッドなどでロッドを破損させてしまう可能性があります。
- 陸と船上で比較すると船上の方が力が入りにくい
- 先調子(掛け調子)と胴調子(乗せ調子)のロッドを比較した場合、上あごフッキング率は先調子の方が高確率
- 胴調子(乗せ調子)のロッドの方が鈎を口奥に飲み込みやすい
- リールのドラグを締めすぎるとロッドに負担が偏る
十分な力をハリ先に掛けるにはロッドのバット部分を使用します。
高弾性アジングロッドを折らないために。
ギガアジを高確率で釣り上げバラシを減らす
ジグヘッドがギガアジにあっていない
ジグヘッドとタックルのバランスがあっていない
- フックポイントが尖ったジグヘッドの使用
- 魚のサイズに合わせたジグヘッドの利用
- タックルに適切な線径のジグヘッドの利用
- 高弾性ロッドを考慮した適切なドラグ設定
❶~❸は、適切なジグヘッドの選択によって改善できます。
ギガアジ用ジグヘッドの選択
ゼロテンステイでギガアジ狙い
- 誘いはゼロテンステイのみ
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東京湾の乗合船に便乗するスタイルのバチコンでは、ギガアジなど大物のアジを狙う際、誘いは決まって「ゼロテンステイ」のみ。反応がないときはロッドの長さだけ上にあげてステイしてゆっくり戻すことをやる程度。
アクション入れると中型アジが反応して先に食ってくるので最近はずっと「ゼロテンステイ」のみです。 - オモリは六角オモリのみ
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ホゴオモリはそもそも底の岩とか障害物にコツコツあてて音をだして集魚する効果とか、ボトムずる引きで根掛しないようになんてのが、ゼロテンステイでは長細い錘がたったりねたりのたびにラインが引っ張られるしコツコツノイズが伝わって邪魔です。ロケット型も同じ理由で使わなくなりました。ナス型は潮が早いと海底を転がっているんではないかと余計な心配してしまうのでずっと六角型オモリ一択です。
- 仕掛けは逆ダン、エダスは8cm以下
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仕掛けはいつも逆ダンでエダスの長さは8cm以下なので、リフト&フォールでというより潮の流れに身を任せワームを泳がせるイメージです。ワームが回転せずに泳いでくれればヘッドはなくてもよい考えています。
太軸のハリでロングシャンクだとフックだけでそれなにり重くなりますし、ワームもボリューム感のある2.5インチから3.5インチくらいを使用します。
ジグヘッドは、ロングシャンクでストレートゲイブまたはクローズゲイブ。フックポイントはストレートでもネムリでも外向きでもあまり気にしていなくてベンドがSPかRBかは決めかねています。
がっつりかかるジグヘッドはどれか?タックルとアジのサイズにあうジグヘッドはどれか?
これにつきます。
タックルの設定はドラグ設定とフッキング時の操作を改善する必要はあります。
フッキング時の変な癖をなくして水平姿勢で維持するか少し水平に上げるだけでフッキングできるんじゃないかと。
あとはドラグの設定だけです。
トップガイドの接着が外れたのはなんらかのよくないことをしたのが原因の可能性もあるわけで、修理の内容などの説明を聞いてみないとわかりませんが、いろいろ改善点はあるはずです。
ジグヘッドの自作
ゼロテンステイで使用するギガアジ狙いのジグヘッドに土肥富のジグヘッドフックを購入して安くジグヘッドを自作してみようと思っています。
レンジクロスジグヘッドギガやアールエッチフックやレンジシュートフックは1パックの数が少ないので割安感がありません。金バリでもないのでちょっと半信半疑です。
100本入りや20本入りがある、No5350 JigHook 150やNoJGH41 JigHook 41を購入してみました。
どちらもフックサイズは6号で丸軸、金+フッ素コーティングです。線径はJGH41がφ0.64mm、5350がφ0.71mmです。丸軸は身切れしにくいというメリットがあるので強度的に問題なければ平打ちでなくてもよいと思います。
タックル1とタックル2とで0.64mmと0.71mmを使い分けてみるのがよいのか?それとも1種類でよいのか?
実釣でいろいろ試して決めてみたいと思います。
ちょうどよい重さのヘッドがなかなか見つからず、軽い小さなガン玉だと太軸を挟めなかったりします。
フックだけでバランスよく水平姿勢がとれるならそのままでもよいかなぁと思っています。
これも試してみないと何とも言えません。
軽くてそれなりのサイズの真鍮ビーズを探していますが在庫がなく見つかりません。
フカセシモリでも気休めにつけてみるか。
前回のバチコンでお隣の方から自作のジグヘッドをいただきました。
おそらく土肥富 No.JGH67 Jig Hook 67 5号(線径0.56mm) だと思います。
レンジクロスフック(線径0.56mm)だとタングステンビーズが入るという記事を見ましたのでNo.JGH67 Jig Hook 67 5号もタングステンビーズが使えるんだと思いますが、一番小さな2mmだとはいらないのか、よく見るとバーブレスになっているような。
2024.10.29更新 第一精工 割ビシ 50円 少々 0.25g 40個入り を入手
割ビシが手に入ったのでいくつかのフックにつけてみました。
0.56mm
0.70mm
0.71mm
0.64mm
0.64mm
0.64mm
この割ビシはやわらかめなので押さえつけすぎると変形しすぎて脆くすぐに外れてしまいます。
適切な強さで平均的に全体に力を加えるとうまく装着できます。
接着しているわけではないのでちょっとした力が加わると外れやすいと思います。
フカセシモリが意外とフィットしています。
使用しているのは「H.B コンセプト フカセシモリ 楕円 蛍光レッド SS」だったと思います。
タングステンビーズで試してみました。
2.3mmのビーズはバーブをつぶさないと入らないので3.3mm(0.31g)で試しました。
ビーズもフックも個体差があるので入りにくい場合とすっぽり入る場合がありました。
ビーズの固定は、LED・UV用レジン液を使用しています。
0.70mm
0.64mm
0.71mm
0.64mm
もう少し軽いビーズにしたいので2.8mmを調達中です。
今後、タングステンビーズを使う予感なのでレジンクラフト用レジンライトを購入してみました。
サイズアップのためのタックル及び仕掛けの見直し検討
2022.12.16以降、45cm以上のギガアジ、バチコン部でいうゴールドランクをキャッチできていません。
イカメタル用タックルを使用していた期間はそもそもゴールドランクと思えるようなマアジに遭遇できていないとフッキングしてバラスまでのやりとりで感じたことはありません。しかし、バチコン専用タックルにしてからは2~3回、やばいという重さのマアジに遭遇しています。残念ながらキャッチできませんでした。17回目の時は、それはもう根掛かと思えるような重さを感じたくらいです。ドラグが出すぎるので締めたのが失敗だったのかもしれませんが、実際に釣り上げているのが40cm前後ばかりであると、今の現状の限界のように感じてしまいます。
自己ベストを狙うためにも何をどうすればよいのか?考えていきたいと思います。
ドラグのどうしようもない点は知っておくと何かの役に立ちます。
- 高速にドラグがでると追随性が悪くなる(より大きな負荷がかかる)
- 瞬間的な強い引きにはドラグの設定の2倍くらいで作動する(より大きな負荷がかかる)
- ドラグが長時間ずっと作動するとドラグが弱くなる(魚を寄せれなくなる)
- ロッドのガイドを通すと2倍弱の強さになる(より大きな負荷がかかる)
ギガアジ狙いだとガツンと強い当たりがあるのでこれにフッキングアクションを強くいれるとタックルに相当な負荷がかかることになります。ドラグ設定は弱めにしてフッキングしてからドラグを適切に締めるのがよさそうです。
47cmを釣り上げた時はリール交換したためリーダーラインが他とは異なります。
使用したのは「ダイワ エメラルダス リーダー エクストリーム II 2.25号」、2号と2.25号の強度的な違いだけなのか、製品の特性の違いなのか?
リーダーラインが異なると何にどの程度影響するものなのでしょうか?
バチコンで使用するタックルは以下の2通りです。
掛け調子高弾性ロッドで高感度なバチコンアジング専用ロッドに2000番の汎用スピニングリールを合わせてみました。ドラグ設定は700gくらいのやや強めでした。10戦4勝6敗
- issei 海太郎 レベリングヘッド太軸金鈎 #8 0.3g (4戦2勝2敗)
- ジークラック ギガ鯵ジグヘッド #4 0.3g (4戦2勝2敗)
- ダイワ バチコンジグヘッド 0.3g #8 太軸 (2戦0勝2敗)
掛け用タックルではパワーでゴリ押ししていた印象で、結果バラシが多くなったと思われます。
ドラグの設定を緩めにしてフッキング後にドラグを適切に調整するのが良いのではと考えています。
乗せ調子イカメタルスピニングロッドに2500番のエクストラハイギアのエギング用リールを合わせてみました。ドラグ設定は500gくらい。アジングにしては強め。 7戦5勝2敗
- issei 海太郎 レベリングヘッド太軸金鈎 #8 0.3g (7戦5勝2敗)
乗せ用タックルは自動フッキングでどこに掛かるかでバラシになっている運任せな印象ですが、キャッチ率は高いので大きな変更は不要と判断しました。ファイト時のロッドの操作を磨く必要はありそうです。
先の項ではジグヘッドを選んだので、そのジグヘッドに結ぶリーダーラインにフォーカスしてみます。
- KGC シーガー グランドマックスFX
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「グランドマックス」のしなやか版。強度+しなやかが特徴のフロロカーボンラインです。
号柄 1.75 2 2.5 標準直径(mm) 0.220 0.235 0.260 標準結節強力(kg) 2.90 3.35 3.85 60m巻 3,400 3,400 3,400 - ダイワ エメラルダス リーダー エクストリーム II
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号柄 1.75 2 2.5 標準直径(mm) 0.220 0.235 0.260 lb(ポンド) 9 10 13 35m巻 – – – - KGC シーガー グランドマックス
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KGC最強で強度+感度が特徴のフロロカーボンラインです。
号柄 1.75 2 2.5 標準直径(mm) 0.220 0.235 0.260 標準結節強力(kg) 2.90 3.35 3.85 60m巻 3,400 3,400 3,400
仕掛けが絡むのを改善したくて「KGC シーガー グランドマックス」から「KGC シーガー グランドマックスFX」に変更しました。意図したとおり絡みは気にならなくなりました。
リーダーラインはフロロカーボンライン一択のように思ってしまいますが、ナイロンラインもありです。
沈みやすい沈みにくい、根づれに強い弱い、伸びる伸びにくいなどいろいろと違いがあって、バラさないようにするにはを考えると何が重要になってくるのか?
PEラインは浮くので「ゼロテンステイ」の最中、オモリの重さがかかってラインがピーンと張っている瞬間はいいとしてオモリの重さがかからずにラインが緩む瞬間があります。この緩む瞬間のあとにあたりがあることが多く、リーダーは重いフロロカーボンラインなので弛みにくいと考えられ、水に浮くPEラインは容易に弛んでしまうと考えられるのでその瞬間はアワセが遅れるのではないか?とも考えられます。
そうすると沈むPEラインも視野に入れる必要がでてくるかも?
実は47cmを釣り上げたときのPEラインはたまたま「エメラルダスセンサーSSIII+Si」というスーパーPEx4とポリエステルx4のハイブリッド8本編の高比重PEラインだったのです。比重は1.10なのでナイロンラインとほぼ同じです。
UVF PEデュラヘビー×8+1+Si2 の5c(マルチカラー)が2024.10月発売予定のようなので試してみようかと
こちらの高比重PEラインは8本のPEラインに高比重のFEP1本を編み合わせています。
0.6号以上のラインナップとなっているのでうーん。感度を犠牲にするかどうしよう。
4+1本編だと強度がかなり落ちるので0.4号を0.5号にしたほうがよいかもしれない。製品ページに強度的なこと何も書いてないから使えない。バチコン専用ロッドが0.6号まで適応しているので「UVF PEデュラヘビー×8+1+Si2」0.6号 マルチカラー 200mかな。その前に「エメラルダスセンサーSSIII+Si」を使ってみるのもいいかもだけど同じ高比重PEでも糸の種類も編み方も違うから参考になるのかどうか?「エメラルダスセンサーSSIII+Si」より悪いということはないだろうけども。
UVF PEデュラヘビー×8+1+Si2 0.6号マルチカラー300mを購入しましたが200mだけ巻きました。
エメラルダス RX LT2500XH-DHのスプールは0.8号(0.10mm)が200mは巻けるはずですが、PEデュラヘビーだと0.6号が200mしか巻けないので0.8号相当ということに。
通常の0.6号より太いのであればバチコン専用ロッドではガイド抜けが悪くなるかもしれない。
強度的なものだとドラグを適切に設定していればロッドが破損はしないはず。
イカメタルロッドの方は1号まで使用可能なので問題なし。
USL(上限規格値)のなぞ
よつあみからも「OHDRAGON X8」という良さそうなラインが出ていますがこれも0.6号以上。
よつあみはMAX表記?のままがほとんどで、さらにUSL(上限規格値)ってものまで、最大値でもないとか。保証値でもなくて規格値なので実際の数値ではないということでますます???です。USB3.0規格だから通信スピードXXXだけど実測は知らねーよということなのかな?製品ページみると規格規格。何の規格なのか?
よつあみはちょっと避けるしかないか。
高比重PEラインを使用しましたが、乗せ用タックルでは違和感なく使えました。
ただ、高比重PEラインでないとダメというわけでもなくこれまで通りのPE0.4号で良いと思いました。
強度的な問題がある場合は、0.5号 200mのラインナップがあるのでその選択が可能です。
総評
東京湾 乗合船に便乗するスタイルのバチコンアジングでギガアジを釣り上げるために使用するジグヘッドは以下の通りです。
- 線径は0.63~0.71mm
- フックサイズは#6が主で#8か#4
- できるだけ小さいバーブ
- シャンクはロングシャンク
- ゲイブはストレートゲイブでわずかにフックポイントをアウトにするかネムリをいれるか程度
- フックポイントは尖っているもの
- フッ素コーティング
- 材質は硬すぎず粘りもある鋼材
- フックカラーは金(ゴールド)がおススメ
- ヘッドは0.5g以下
- 月下美人 バチコンジグヘッド #6 太軸 0.3g
- レンジクロスヘッドギガ Mサイズ + タングステンビーズ(0.31g)
- No5350 #6 金+FC + タングステンビーズ(0.31g)
- NoJGH41 #6 金+FC + タングステンビーズ(0.31g)
- 土肥富 レンジシュートヘッド サイズL-0.5g
線径はどの程度がよいのか?フック形状はどのようなものがよいのか?金鈎はおススメなのか?
このような疑問が解決できればと思います。
タックル設定
- 掛け調子、ロッドパワーライト、高弾性アジングロッド、スピニングリールのドラグ設定は600gくらい。
- 乗せ調子、ロッドパワーウルトラライト、スピニングリールのドラグ設定は500gくらい。
- PE0.4号、リーダーラインはフロロカーボンライン 2号~2.5号
- 水深が深くなるとPEシンキングタイプの優位性が上がる可能性あり
- PE0.6号、リーダーラインはフロロカーボンライン 2号~3号
- アワセはロッドを水平のまま少し上げる、穂先を下に傾けてバットを使う
- ドラグ設定はアワセでドラグがチリチリ出る程度が理想か?
- ロッドはエメラルダス MX イカメタル N63ULS-S
- リールはエメラルダスRX LT2500XH-DH
- メインライン 月下美人 UVF PEデュラヘビー×8+1+Si2 5C 0.6号 300m
- リーダーライン シーガー グランドマックス FX 2.5号
次回、バチコンアジング実釣予定は11月5日午前アジです。
乗せ用タックルのジグヘッドはこれまで通り「issei 海太郎 レベリングヘッド太軸金鈎 #8 0.3g」で良いと思いました。他のジグヘッドを使って大きく異なるという感触は得られませんでした。自動フッキングなのでフックポイントが外向きがよいのかも?程度の感想です。
No5350 JigHook 150やNoJGH41 JigHook 41は土肥富直営インターネットショップからのみ購入可能です。