2026.12.23 太田屋 午前/午後アジ
今回も横浜金沢八景の太田屋さんにお邪魔してきました。
12月も後半、午前アジの釣果だけではどうしても納得がいかず、急遽「午後アジ」への延長を決意。厳冬期のテクニカルな状況下、今回イカメタルタックルの代わりにもっていったベイトタックルが真価を発揮する釣行となりました。
仕掛図は「魚速タックルDB」で作成。深場攻略を見据えたベイトスタイルでの挑戦です。
使用タックル
今回は、深場での操作性と大型アジとのやり取りを重視し、タイラバ専用のフルソリッドロッドを投入しました。
ベイトタックル(タイラバ流用)









たとえばアジングでは日中と夜間ではメインラインの色を変えたりします。理由は夜間でも人間から見えやすいように視認性をよくしているだけだと思います。
でもリーダーラインの色で釣果に影響を及ぼすというアングラーがいます。見えにくいカラーを謳い文句に販売している製品もあります。実際のところはどうなんでしょう?
今回使用したエステルラインはピンクです。ピンクは水中では目立つ色です。製品説明にはイカからは見えにくいとあります。アジはどうなのでしょうか?
どこかの船宿でピンク糸は見えやすいので警戒心が高いときは釣れにくいと言っています。
全く釣れないのではなく釣れにくいのでバイトが減ってチャンスが減るということのようです。
午前はエステルのピンクラインを使用しましたが午後はクリアなフロロカーボンラインにしました。
数が少ないので参考になりませんが今回の実釣では変化があったようには思いませんでした。
スピニングタックル(バチコンアジング専用)









捨て糸に使用したラインは1.5号です。
今回はいつものフロロカーボンラインではなくて結束強度を期待してナイロンラインを使用しています。
捨て糸の長さは1.5mです。オモリは25号です。
服装
最高気温は10℃に届かず。海上は北風が吹き抜ける極寒仕様でしたが、バートルのヒーター機能に救われました。
| アウターレイヤー | バートル 7610 バートル 7212 |
| ミッドレイヤー | バートル 3214 ヒーターベスト バートル 3230 ストレッチパーカ |
| ベースレイヤー | おたふく手袋 BODY TOUGHNESS THERMO BOA ハイネックシャツJW-256 おたふく手袋 BODY TOUGHNESS THERMO BOA パンツ JW-251 |
| グッズ | 帽子:ダイワ DC-94008(吸水速乾六方型キャップ) チャコール サングラス:ダイワ DN-8921 偏光グラス グレー シルバーミラー シューズ:ダイワ デッキブーツ DB-1411 バートル 4068 ホットバラクラバ バートル エアークラフト AC360バッテリー バートル サーモクラフト TC500 |

厳冬期の釣りにおいて、集中力を維持できる防寒装備は「タックルの一部」と言っても過言ではありません。
2026.12.23 太田屋さん 午前アジ・午後アジ
- 午前:LTアジ船は活気があるものの、アジの活性は低め。
- 午後:さらに食い渋る展開。精密なタナ管理が求められる状況。
- 釣り座:右舷ミヨシ
釣果


- マアジ(午前):8匹(最大27cm)
- マアジ(午後):3匹(最大31cm)
- 合計:11匹
午後は数が伸びませんでしたが、ベイトタックルならではの精密な攻めで価値ある尺アジを手にしました。
ヒットルアー

写真のワームのカラーが変ですが、真水にずっとつけてしまったため水分を吸い込んでしまっています。
乾燥させればカラーはもどります。
- ジャッカル メローリング 3インチ VC鬼ケイムラ (クリア・ケイムラ系)
- ジャッカル ペケリング 3インチ VC生オキアミグロークラッシュ(グロー系)
- ダイワ 月下美人 アジングビームバチコンカスタムSTG 2.8インチ ちらし寿司ドットグロー(ケイムラ/点発光 ラメ入り)
- ジャッカル メローリング 3インチ 鬼グロー (強グロー)
ワームカラーのアピール力を色で表現しています。
アピール力強 アピール力中 アピール力弱
アフターフィッシング
脂の乗った冬のアジを最高に美味しくいただくためのルーティンです。

- 三枚おろし(皮を剥ぐためゼイゴ処理は省略)
- 粗塩を振って余分な水分をドリップとして出す
- W-PHおさかな寝かせてシートで包み、チルド室で熟成リスト

写真左を刺身用、右を冷凍して加熱用にしました。
トピックス
- 午前:ベイトの利点を活かし27cmをキャッチ
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朝イチ、ゼロテンステイの放置では全くアタリが出ない。そこで「ふわふわ」とリグを浮かせ、グラップラープレミアムのICカウンターを見ながら正確にラインを送り込むと、27cmの良型がヒット。しかし8匹で納竿を迎えるのが口惜しく、午後便への居残りを決めました。
- 午後:フルソリッドの真骨頂、31cm尺アジとの対峙
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午後に入るとさらに食い渋りが加速。ICカウンターで正確にボトムから2mのタナをトレースし、送り込みの瞬間の微かな違和感を掛け合わせると、今日一番の重量感が。
23 紅牙MX N611のフルソリッドボディが美しい弧を描き、アジの激しい突っ込みを柔軟にいなしてくれます。口切れの不安を微塵も感じさせない粘り強さで、31cmの尺アジも余裕を持って確実に釣り上げることができました。 -
最後、例の魚礁のところへ行ってくれてギガアジチャンスでしたが、全く反応なしでした。
タナがあっていないのかと思い50cmほど捨て糸を短くして1m弱で即ヒット。
20cm前後と小さいですが2匹追加しました。
何かをして結果が出るとうれしいものです。
感想
今回は、これまでの「待ち」の釣りから、ラインを送り込む「攻め」の釣りへのシフトが正解でした。特にフルソリッドロッドの「いなし」と、ベイトリールのICカウンターによる「タナの可視化」の相乗効果は凄まじく、尺アジ相手でも主導権を渡さない安心感がありました。
数は少ないながらも、ベイトタックルのポテンシャルを最大限に引き出せた満足感の高い釣行となりました。タイラバ専用フルソリッドのロッドは、ペナンペナンなのでアクションがかぎられるためグラップラーを駆使してレンジ移動やフォールレバーでフォール速度をコントロールするくらいで、それでもギガアジを確実にキャッチするならこのロッドの選択はありですがバチコンアジングのメインロッドにするには面白味はないです。
年内残りわずか、機会があれば次もギガアジを追い求めたいと思います。
