バチコンとはバーチカルコンタクトの略で、デカアジが狙えることもあってバチコンアジングが人気を高めています。
何事も最初はわからないので不安でしかありません。バチコンアジングには興味あるけどタックルは?という方の参考になれば幸いです。
この記事は、東京湾でライトビシアジ(LTアジ)乗合船に便乗するスタイルのバチコンを対象にしています。
以下の特徴があります。
- 12トン/30人乗り/全長19mクラスの船
- LTアジ(餌釣り)の人と同船
- ショート便がある(午前/午後)
- デイゲーム
- 釣座はLTアジの人と分ける(ミヨシ側が多い)
- 水深は15m~37mくらい
- オモリは15号~25号くらい(船宿指定あり)
- PEラインは0.3号~0.8号くらい(船宿指定あり)
- 根回りポイントにいくことも(細糸はすぐ破断の可能性)
- ギガアジが狙える(たまにテラサイズ)
- バチコンのできる乗合船が増えつつある
初バチコンでタックルはどうする?
バチコンに興味はあるけども、タックルはどうしようか?
どんな釣りかもわからないし最初はお金をかけずに始めたい!!
そんな方の参考になればと思いタックルを選ぶお手伝いができればと思います。
バチコンタックルのレンタルサービスはない
乗合船に便乗させてもらうスタイルの東京湾バチコンアジングでは、ライトビシ釣用の竿、リールや仕掛けなど一式をレンタルできる船宿は多いですが、バチコン用タックルのレンタルをやっている船宿はいまのところ知りません。
ライトビシ釣用のタックルでも仕掛けを変えればバチコンは可能です。しかし、バチコンは本来もっとライトなタックルを使うのでもっさり感は拭えないことでしょう。
バチコンアジングはキャスティングロッドで可能
可能というところが重要で、「最初はお金をかけずに始めたい」を最優先にしています。
比較すれば専用ロッドのほうがよいのは当たり前です。そうでないと専用ロッドの意味がありません。

専用ロッドを探すと安くても1万円後半でほとんどが2万円以上します。
船代とその他諸々をいれると3万円くらいの出費。
なかなか始められないのではないでしょうか?
しかし、バチコンアジングがどういったものかを体験してみるには、タックルが必要です。
東京湾のLTアジ乗合船に便乗するスタイルのバチコンでは大きく千葉県エリアと神奈川エリアに分かれます。
千葉エリアと神奈川エリアでは異なる点がありますが、初めての方には気にすることのない内容だと思います。
オモリは船宿指定ありがほとんど
オモリの役割は、仕掛けを狙った場所へ運ぶ、仕掛けをその場にとどめる、仕掛けを狙ったタナまで沈めるです。
バチコンでもオモリは非常に重要なアイテムです。
東京湾のLTアジ乗合船に便乗するスタイルのバチコンでは使用するオモリの重さが指定されます。
予約するまでに確認しておく必要があります。
ちなみに太田屋さんでは15号~25号です。
- 場所は東京湾内湾
-
東京湾内湾とは、三浦半島の観音崎と房総半島の富津岬を結んだ線の北側です。
平均水深は15mです。
実際にこれまでに行ったポイントの水深は14m~37mくらいです。
満潮と干潮とで水深の差は最大になり同じポイントでも水深は日時でことなります。 - オマツリしないオモリのウエイト
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船釣で一番多いトラブルは他の人との仕掛けが絡む通称オマツリです。
同じ仕掛けであれば船が流されても船が位置修正で移動しても仕掛け同士が絡むことはほぼありません。
極端に重さの異なるオモリを使用していると仕掛けが流れる度合いがかわり最悪は仕掛け同士が絡みます。
オマツリを回避するにはまずは同じ重さのオモリを使用する。
流れが速い場所ではより重いオモリを使用することで仕掛けが流れるのを抑止します。どの程度のオモリを使用するかは一般的には水深から算出します。
水深が20mなら20号のように1m1号で単純に計算していいと思いますが、風や波や潮などのコンディションや釣り方にもよります。仕掛けの流され具合で実際には判断します。
太田屋さんのバチコンだと最初に15号か18号くらいを使って様子をみて、オマツリしなくてボトムが取れれば問題ありません。
オモリの重さで仕掛けがどこに行くかが変化するので、ライトビシアジ釣りのビシカゴの重さも指定されている船宿がほとんどです。ラインの太さでも潮の抵抗が変わるのでメインラインやリーダーの指定のある船宿もあります。内湾で便乗するスタイルのバチコンアジングは、ライトビシアジ釣りの仕掛けとは全く異なります。
ライトビシカゴが30号/40号に対して15号~25号、天秤仕掛けに対して胴突仕掛け、PEラインは1号~2号に対して0.4号~0.8号です。潮の強弱、船上の密集具合、オマツリの発生頻度で船長からオモリの重さの指示が出る場合があります。
このとき船長が指定するオモリの重さに対応していないロッドだと釣りが成立しなくなる可能性があります。
かならず予約前に確認しておいてください。
バチコン仕掛け

伊勢天秤仕掛けか胴突き仕掛けか
伊勢天秤仕掛けはオモリが中間にある仕掛けで、レンジを自由に攻めることができます。
ビシアジ釣りやライトビシアジ釣りの仕掛けとオモリの位置は同じです。
ハリスは50cm以上と長めにとってフワユラとハリスの長さの分だけ上下にジグヘッドが移動できるのでアジがいるより広いレンジを探ることが容易なのはメリットです。デメリットはオモリが中間にあってジグヘッドはフリーな状態になっていることが多いので目感度や手感度が伝わりにくい傾向にあります。
一方、胴突き仕掛けはオモリが仕掛けの先端にあるのでオモリをボトムに着底させタナを捨て糸の長さに調整すれば同じレンジで仕掛けを一定にキープできるのがメリットです。ダウンショットリグはスイベルなど余分なパーツが接続され途中がパーツで分断されるためダイレクト感に欠けます。その点、逆ダウンショットリグにすればジグヘッドと直結されているのでダイレクト感がアップしダウンショットリグのデメリットは解消できます。またハリスの長さを移動できるのも逆ダウンショットリグのメリットです。
ダウンショットリグと逆ダウンショットリグを比較して逆ダウンショットリグのデメリットは、捨て糸の結び目が移動してしまう可能性があることと、根掛で外せないとオモリもすべてロストしてしまうことです。
パーツをつけなくてもできる逆ダウンショットリグのほうが人気が高いです。
市販品だとせっかくの逆ダウンショットリグなのにスイベルなどの余計なパーツがついてしまうのでデメリットになります。
基本的な釣り方
逆ダウンショットリグの場合で記載していますが、基本的にはダウンショットリグも同じです。
使用しているオモリの重さ、形状によって沈下速度は変わります。
ジグヘッド以外にオモリをつけているのでより着底までの時間がはやく、時間がはやいということは潮で流されにくいとも言えます。
オモリが着底したらラインのたるみをとるためにリールを巻きます。
高活性時にはフォール中や着底直後にアジがかかっていることがよくあります。
基本はゼロテンションステイです。
ゼロテンションステイがどんな状態かどの程度のものなのかは実際にやってみないとわからないでしょう。
- 穂先がオモリの重さで曲がりオモリの重さがずっしりかかっているとオモリが海底から浮いている状態。
- そこから少しオモリを下すとオモリが海底に少しついて竿先が軽くカーブしている状態。
- さらにオモリを下げ糸の張りは維持したまま、竿先が水平からややカーブしている状態。
- さらに糸がたるむまで竿を下げ、竿先に完全に負荷がかかっていない状態。
それぞれ4つの状態での違いを穂先を見たりラインのたるみ具合をみて覚えます。
手に感じる重さ、その時に伝わる振動なども覚えます。
1番と4番の状態はゼロテンションステイとは言いません。
2番と3番の状態の間と思っていれば間違いではありません。
波の影響で船は上下に移動します。
この上下によって船上の釣り人が上下するので持っているロッドも上下します。
この上下によって仕掛けも上下してしまいます。
このとき、ロッドの穂先が柔らかいと船の上下に同調して曲がってくれます。
その曲がりかたが上の2番と3番くらいになるよう竿先を送って角度を変えて調整します。
潮の流れもあればジグヘッドにつけたワームはユラユラと泳いでいることでしょう。
穂先がしなやかで柔らかいロッドがやりやすいです。
船は、潮の流れの強さと風の強さでどの方向にどの程度流されるかが決まります。
それに対して仕掛けが流れる程度や方向は潮の流れの強さで決まります。
必ずしも船に対して平行に仕掛けが流れるわけではありません。
船が潮や風の影響で流されると、ライトビシアジの仕掛けはボトムにはつけていないので一定の角度を維持しています。船が位置を調整するためにエンジンを使って進んだときには負荷がかかって仕掛けの傾きがかわりますがライトビシアジの仕掛けは海中に浮いているのでどの仕掛けも同じような傾きになるため仕掛け同士が交差して絡むことはありません。(仕掛けを投入するタイミングによっては絡むことはある)。それに対してバチコンアジングではオモリを着底した状態をキープしているので船が移動している間ずっとゼロテンションステイをしていると仕掛けはどんどん遠くに行ってしまいます。
船がエンジンを使って移動しているようなときや仕掛けが斜めになりすぎたと思ったらいったん1番の状態にしてライトビシアジ釣の人と同じように仕掛けが移動できるようにします。
こうすることで仕掛けがより自分の近くにくるので他の人の仕掛けと交差して絡むことを抑止できます。定期的に仕掛けを回収するのも方法ですし、ロッドを立てて誘いをいれながら仕掛けの位置を移動させるのも方法です。
根回りなど岩礁の場所では、仕掛けが斜めになると根掛しやすくなりますので注意が必要です。
船の移動に合わせて仕掛けの位置を移動すると仕掛けは水平移動するのでリトリーブと同じような状態で誘いにもなります。
スピニングタックルならではですが、アンダーキャストで船から離れた場所にキャストすると、同じレンジを広範囲に攻めることができます。また、捨て糸の長さが長い(タナがもっと深い)場合には仕掛けを作り直すことなく簡易的に試すことができます。たとえば、捨て糸を2mにしていてあたりがない場合、仕掛けを45度傾ければジグヘッドの位置は底から2mではなく1.5mくらいになります。仕掛けを斜めにすることで底に近いレンジを狙えます。

船の移動でオモリを浮かせて1番の状態にするだけでも水平移動でリトリーブからのカーブフォールのようなアクションになります。それ以外にも3番くらいの状態でシェイクを小刻みに何度かいれて基本のゼロテンションステイにもどしアジが食う間をいれます。それを3・4回繰り返す。
それ以外には、ゆっくりまたはすばやくロッドを立てます。オモリは海底からロッドの長さ分浮いた状態です。ジグヘッドも上に移動します。ロッドを立てた状態でステイ、次はもとのゼロテンションステイにゆっくりまたはすばやく戻しアジが食う間をいれます。リールを1・2回巻いたのち仕掛けを着底させゼロテンションステイにゆっくりまたはすばやく戻しアジが食う間をいれます。4番の状態にしてステイします。
ハリスの長さは20cm~30cmとよくみますが、私はいつも8cmくらいです。
ゼロテンションステイが基本でアクションしないことが多いので短いほうがよいのかもしれません。
船の移動に合わせて仕掛けを横に移動させたりロッドを立てて上下に大きく移動させる程度です。
あるいは波の上下に追随しているだけなので短いほうがよかったのかもしれません。
長めにとるとダイレクト感は薄れますが長い分、アクションのたびに上下に大きく移動範囲をとれます。
ゆっくりとフォールさせることもできるかもしれません。
アジのアタリ
どんなあたりなのか?
ジグ単でアジングしていたころは、最初の何年かはアジのあたりがわからず悩みでした。
横浜のショアでのジグ単でアジが釣れるようになったきっかけは、1g以下のジグヘッドでも操作できるアジングロッドを購入したことでした。これで、アジのあたりと障害物にあたっている振動とが区別できるようになりました。
バチコンアジングでは、重いオモリを使用していますが、基本的にはジグ単と同じです。
1g以下のジグヘッドを使ってあたりを待つ。
違うのは、陸の上か船の上かです。
船の上は釣り人がじっとしていても船が移動するので仕掛けが移動します。
水深も陸からよりはあるので潮の流れもあったりしてじっとしていてもワームは潮を受けて泳いでいます。
水平にちゃんと泳いでくれるワームやジグヘッドであればアクションはそんなにいらないかもと思っています。
アクションしないと釣れないアジもいるのでその日に出会ったアジに合わせてアクションは考えます。
アジのあたりは、フックの形状、サイズ、ワームサイズでもかわります。
アジの魚体が小さくても大きなワームに食いつきますが、それは何度かにわけて食いつくことがほとんどです。
アクションがリフト&フォールだと横からとか上からアジが食ってくる、リトリーブだと後ろから食ってくることが多い。などなど傾向はありますが、かならずではないのでタックルから伝わる情報は一定のものではありません。
タックルが乗せ調子であれば向こう合わせで完全にアジがフックにかかってズシンとあたりがあります。
フッキングする箇所はその時次第の運任せです。
タックルが掛け調子であればアジがワームに触れた瞬間、1口目の情報、2口目の情報、鈎を飲んだ時の情報がタックルから伝わってくるかもしれません。コッ、モゾモゾ、ビンビン、モゾ、コッコッコッ、フォアなどなど。
ジグ単と同じく繊細なあたりを感知してかけるのが面白いのがバチコンアジングです。
釣果がそれなりに納得でき、予定通りの釣りができるようになったころを「脱した」と表現するなら、そのきっかけはおそらく「仕掛けが絡まなくなった」です。
それは仕掛け自体もそうですが、周囲とのオマツリもそうです。

まとめ
陸からのキャスト用ロッドをバチコンに使用するのであれば以下のようなロッドがよいと思います。
- バーサタイルロッドで多いのは長さは7ft~8ftだと思います。
- 適応ルアー重量は25gが25号くらい装着してもアクションしたりファイトしたりに耐えることができると思います。
- 適応ルアー重量15gはないと25号をぶら下げるのは厳しいか?
- ロッドパワーはM/MLがオールラウンド用
- 穂先はしなやかでやわらかいロッドが吉
- ベリーとバットは粘りとパワーがあるロッド
- テーパーはエクストラファーストが都合よいですがそのロッドに合わせた誘いをすればよいでしょう。
とにかくバチコンがどのような釣りなのかを今あるタックルで試すなら、上記にあったもしくは近いロッドがおすすめです。
所持しているロッドにあった船宿でバチコンアジングを予約すれば出費は抑えられます。
当日の混み具合、潮の影響などで指定オモリを装着することを考慮してMAXウェイトで条件のあう船宿探しをしてください。
以下の表は2025年2月18日調べの結果です。(LTアジ乗合船便乗スタイル)
船宿 | 条件 |
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太田屋 金沢八景乙舳 | オモリ15号~25号 必ず25号を所持 |
渡辺釣舩店 横浜新山下 | オモリ 15号以上 |
三喜丸 金沢区柴漁港 | 記載みつからず |
第二鴨下丸 横浜根岸 八幡橋 | 記載みつからず オモリ 10号以上? |
つり幸 川崎市川崎 | 記載みつからず オモリ 10号以上? |
中山丸 川崎市 | 記載みつからず 不明 |
こうゆう丸 横須賀新安浦 | 記載みつからず 5号~20号? |
伊藤遊船 千葉県市川 | 記載みつからず |
吉野家 千葉県浦安 | 記載みつからず 15号基準? |
栄宝丸つり舟店 | オモリ 8〜15号を使用 詳細 |
栄宝丸つり舟店は最近YouTubeでもよくみますし、女将さんが同船して教えてくれるみたいなので初バチコンの方が体験するにはよいのではないでしょうか?水深も浅いようなのでオモリが軽くてよくほとんどのキャスト用ロッドでも問題ないでしょう。適応ルアー重量 8gくらいのロッドでも可能ではないかと思います。正確な情報は予約時にでも船宿の方にお聞きください。
乗合船便乗に乗船する場合はオモリやPEラインリーダーラインなどの条件を事前に確認してください。
ティップが硬すぎるとゼロテンションステイがしにくい、あたりをはじく、あたりがわからないデメリットあり。

LS スタイル ライトゲーム 742(適合ルアー2g~15g)を使用している動画です。
これだけ釣れていればバチコンアジングがどんなものかは体験できると思います。
ヒットパターンの参考になる動画です。
オマツリを解消
はじめての船釣で一番に嫌な思いをしてしまうのが「船酔い」と「オマツリ」です。
船酔いは前日までの体調管理で、ある程度防げますし船酔いの薬でなんとかできます。
「オマツリ」はどうしてオマツリしてしまうのかを知っていないとこれを解消することはできません。
相手がいることですので自分だけではどうしようもない時もありますがまず自分自身が知っておくべきです。
仕掛けが絡らんでいては魚は釣れません。オマツリばかりしていると楽しくなくなってしまいます。
次の動画が風や潮の影響で船がどのように移動するのかがわかりやすく解説されています。
陸からの釣りではわからないことですので参考にしてください。
紹介するのは釣座の優位性に関しての動画ですが、わたしも釣座はどこでもいいと思っていて、それよりも「オマツリ」をしないのが最優先事項だと思っています。
次の2本目は「タナとり」の解説動画です。
動画はコマセ釣り(エサ釣り)の説明ですが知ってるのと知らないのでは大違いです。
東京湾のバチコンアジングはLTアジ(ライトビシアジ釣り)乗合船に便乗するスタイルですのでライトビシアジ釣りがどのようにしてタナとりをしているかを知ることでバチコンのタナとオマツリ回避もイメージできると思います。
LTアジ(ライトビシアジ釣り)は「①底からタナをとる」のほうです。
動画を見てわかるようにLTアジ(ライトビシアジ釣り)では、最初にビシカゴが着底したあと必ず上に巻き上げています。そのため、ビシカゴ(オモリ)は海中に浮いており船の移動に追随します。
バチコンは胴突き仕掛けがほとんどでシンカーが着底した状態であたりを待ちます。
船の移動や周囲のラインの状態を常に気にしていないとオマツリが発生してしまいます。
- シンカーが軽すぎる場合
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シンカーが軽いと潮に流されやすくなるので他の仕掛けより離れた位置で着底します。
水深が浅ければ影響ないこともありますが、すべては釣り人の位置関係と仕掛けの着底位置です。
仕掛けが交差してしている状態ではその次に行う操作によって仕掛け同士が絡みオマツリが発生しまいます。 - 船が潮や風で流された状態
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スパンカー流しの場合は、ミヨシが風上になります。
船がどの方角にどの程度流されるかは潮と風の強さと方向で決まります。
船が流される方向は前後とは限りません。仕掛けも船に対して必ずミヨシからトモに流されるわけではありません。 - 周りの状況変化に気づかないと
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船が流されているにもかかわらずずっとゼロテンステイやボトム着底を維持していると仕掛けは船の移動とともに遠くにはなれてしまいます。ラインがでている角度が周りと全く異なると仕掛けがクロスしている可能性が高くなります。
- 船が潮や風で流されのちエンジンで元の位置へ戻ろうとするとき
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船が潮や風で流されている状況を察知してシンカーを浮かせておけば船の移動に仕掛けもついてきます。
こうすることで、オマツリを回避するだけでなく、アジに誘いのアクション(リトリーブからのカーブフォールなど)をいれている効果があります。 - 船がエンジンで戻った時
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クラッチ操作で船が移動します。
このときが一番時間当たりの移動距離が長いので必ずボトムからシンカーを浮かせて仕掛けの位置が離れすぎないようにすべきです。船は流れに向かって進むので仕掛けに大きな抵抗が発生し移動中は傾きが増しますが、移動が完了すれば傾きが戻り抵抗も減少します。ここでゼロテンションステイの姿勢にすればアジにアクションをしているのと同じ効果があります。ライトビシアジ釣りでビシカゴを着底させる釣法をしている人がいる場合は、特にオマツリに注意が必要です。
より遠くに仕掛けを移動させることで魚のいるレンジを長く探ることが可能(水平方向の釣りのイメージ)またタナがボトム側にあるかの探りもできますが、ミヨシとトモ方向にそれをするとオマツリの原因になります。
どうしても水平方向の釣りをする場合は船から離れた位置にキャストすれば問題ありません。
ただし、岩礁がある場所では水平方向の釣りは高い確率で根掛の原因になるので注意が必要です。
ということでどんな感じのキャスト用ロッドがバチコンで使えそうなのか?
今回はタックルに追加投資なしでバチコンが体験できればと思い記事を書きました。
よいバチコン初体験ができればと願っています。
失敗してもそれはこの先を考えれば無駄ではない経験なので落ち込まないでください。
リールはPEラインの0.3号~0.6号を100m以上巻いてあれば高ギレしても釣りが成立しなくなることはないと思います。リールは型番が大きくなると重くなるだけなのでサイズは2500番前後。キャスト用ロッドなら細糸が使えるでしょうから0.4号前後がおすすめです。2000番なら0.3号/0.4号、2500番なら0.5号/0.6号。PEライン0.8号は東京湾内湾でのバチコンには太すぎると思います。
細糸を使用するとロッドのランクが上がったような効果があります。